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Advisor

[監修] 住環境コーディネーター他

花井 千赴

リノベーション・不動産・新築・エクステリアをワンストップで手掛ける
株式会社ユニテ 代表取締役社長

除湿と衣類乾燥はどっちが乾く?機能の特徴や違いを知り、部屋干しを早く乾かす

湿気

梅雨や雨の日など、なかなか乾かない部屋干しの洗濯物の救世主となる除湿機。
除湿機の「除湿」と「衣類乾燥」どちらを選べば効率よく乾くのか疑問に思ったことはありませんか?

今回は、除湿に効果的な衣類乾燥除湿機の使い方について解説します。

  • 除湿と衣類乾燥はどちらが早く乾くか
  • 除湿モードと衣類乾燥モードの特徴
  • シーン別でみる除湿と衣類乾燥の選び方
  • 除湿機を使って衣類を乾燥させるコツ
  • 衣類乾燥除湿機の選び方

洗濯物が干しっぱなしの状態を解消し、部屋をスッキリさせたい方はぜひ最後までご覧ください。

除湿より衣類乾燥の方が部屋干しが早く乾く!

部屋干し 湿気 やばい

衣類乾燥除湿機は、自動・除湿・衣類乾燥などモードの切り替えができます。
部屋干しした洗濯物を早く乾かしたいときは「衣類乾燥モード」がおすすめです。
それぞれの特徴を解説します。

除湿モードの特徴

衣類乾燥除湿機の「除湿」は、おもに部屋全体の湿度を下げることを目的としています。
除湿モードは部屋全体の湿度を下げることが目的なので、洗濯物を早く乾かすための送風や温風は使用しません。

しかし、衣類乾燥モードに比べて消費電力が低く、電気代が安く抑えられるので、長時間連続して使用するときに適しています。

衣類乾燥モードの特徴

衣類乾燥除湿機の「衣類乾燥」は、洗濯物を早く乾かすことを目的としています。
洗濯物に直接強い風や温風を当てて素早く乾かします。
除湿モードよりも風量が強く、乾燥スピードが速いのが大きな特徴です。

除湿モードよりも消費電力が高くなりがちですが、その分短時間で乾かせられるため、トータルの電気代が大きく跳ね上がるわけではありません。
衣類乾燥モードは短時間で効率よく洗濯物を乾かし、部屋干し特有の生乾き臭を防ぐメリットもあります。

こんなときは除湿と衣類乾燥どっち?

部屋干しした洗濯物を早く乾かしたいときは、衣類乾燥モードがおすすめですが、部屋の状況はさまざまです。
こんなときは除湿と衣類乾燥どちらがいいか、表を参考に選びましょう。

比較ポイント除湿衣類乾燥
部屋干しが早く乾く
電気代が安い
動作音が小さい
風量が強い
部屋が暑くなる

衣類乾燥モードは洗濯物に直接強い風や温風を当てて素早く乾かすので、部屋が暑くなることがあります。
部屋の室温を上げたくないときは、除湿モードを選ぶのもよいでしょう。

電気代に注目すると、衣類乾燥モードより除湿モードの方が消費電力が少ないです。
電気代パナソニック 衣類乾燥除湿機 F-YHX90Bをみると、除湿(自動)は1時間あたり5.2円、衣類乾燥(速乾)16.6円※となっています。

しかし、実際の電気代は、機種の性能・部屋の広さ・洗濯物の量・外気温・湿度によって変動します。
衣類乾燥モードは乾燥時間が大幅に短縮されるため、トータルの電気代は除湿モードと大差ないケースも。
目的や状況に応じて衣類乾燥と除湿を使い分ければ、効率よく電気代を節約できます。

※電力料金目安単価 31円/kWh【令和4年7月改訂】で計算

除湿機を使う衣類乾燥のコツ

除湿機の衣類乾燥を使うときも、以下のポイントに注意すれば、室内干しの洗濯物を早く乾かせられます

  • 洗濯物の干し方を工夫する
  • 洗濯物の真下に除湿機を置く
  • 風を効果的に当てる

1.洗濯物の干し方を工夫する

洗濯物の干し方を工夫すれば、効率的に乾かせられます。
とくに洗濯物が乾きにくい冬や梅雨などに取り入れましょう。

洗濯物の干し方のポイント

  • 厚手の衣類(トレーナーなど)を温風の当たりやすい位置に配置する
  • ジーンズなどポケットを外に出して干す
  • 洗濯物の間に5㎝ほどスペースを開けて、風の通り道を作る
  • 長い洗濯物を外側に、短い洗濯物を中央に干しアーチを作り、中心に衣類乾燥機を置く

2.洗濯物の真下に除湿機を置く

衣類乾燥除湿機を置く位置にも注意が必要です。
衣類乾燥除湿機は洗濯物の真下に置きましょう。
温風は自然に上昇するため、衣類乾燥除湿機から出た温風が、下から上へと洗濯物に行き渡ります。

また、下から温風を送ることで空気の循環(対流)が生まれ、衣類全体が均一に乾くメリットもあるのでおすすめです。

洗濯物を干すなら、脱衣所など狭いスペースを活用しましょう。
除湿機は対応できる面積が決まっているので、その範囲より狭い空間で使うと除湿効果が高まります。

狭いスペースなら除湿機や衣類乾燥機のパワーが分散せず、短時間で空気の湿度を下げられるため、洗濯物を素早く乾かします。

3.風を効果的に当てる

洗濯物を早く乾かすには、風の当て方に注目しましょう。
洗濯物に風を当てれば、衣類表面の水分が効率よく蒸発し、洗濯物の周囲に湿った空気が溜まるのを防ぎます。
また、洗濯物の水分は重力で下に溜まりやすいため、下から風を当てると下部の水分も効率よく飛ばせますよ。

洗濯物に風が均等に当たるように、衣類乾燥除湿機のルーバーをスイングさせましょう。
サーキュレーターや扇風機で風を送るのも効果的です。
風通しを良くして乾燥時間を短縮させれば、洗濯物の生乾き臭や雑菌の繁殖も防げます。

衣類乾燥除湿機の選び方

衣類乾燥除湿機は、コンプレッサー式・デシカント式・ハイブリッド式の3つの方式があります。

除湿方式特徴メリットデメリット
コンプレッサー式空気を冷やして水分を結露させ除湿・消費電力が少なく電気代が安い
・梅雨〜夏の高温時に除湿能力が高い
・室温が低いときは除湿能力が下がる
・運転音が大きい
デシカント式乾燥剤(デシカント)に湿気を吸着させ、ヒーターで蒸発させて除湿・冬でも除湿能力が落ちない
・軽量コンパクトで静音性が高い
・ヒーターを使用しているので、消費電力が高い
・室温が上がりやすい
ハイブリッド式コンプレッサー式とデシカント式を自動で切り替える・1年中安定した除湿力
・季節に応じて最適な方式を自動選択
・本体価格が高い
・サイズや重量が大きい

衣類乾燥除湿機を選ぶときは、適用畳数をチェックしましょう。
部屋の広さにあわない除湿機は、効果を発揮できません。
衣類乾燥除湿機を使用するスペースにあった除湿機を選びましょう。

また、衣類乾燥除湿機は、除湿能力(1日あたりの除湿量)も重要です。
除湿能力は、1日当たりに除湿できる水分量を示し、数値が大きいアイテムほど除湿効率が向上します。

除湿能力が高い衣類乾燥除湿機は消費電力も高くなりますが、短時間で洗濯物が乾くため、結果的に電気代が安くなりますよ。

衣類乾燥除湿機をチェックするポイント

  • 省エネ性能が高いか
  • 適した運転モード(衣類乾燥や湿度センサー機能)があるか
  • ルーバー(羽)やスイング機能があるか
  • 排水タンク容量が大きいか
  • キャスターがついているか

部屋干しにはデシカント式・ハイブリッド式がおすすめ

衣類乾燥除湿機の除湿方式は、使う場所・電気代・静音・パワーなどに合わせて選ぶのがおすすめです。
衣類を乾燥させたいなら、デシカント式かハイブリッド式がおすすめです。

デシカント式は湿気をヒーターで蒸発させて除湿させるので、熱が発生します。温風を当てることで衣類が素早く乾くのです。
コンプレッサー式は気温が低いと除湿効率が下がりますが、デシカント式は室温が下がる冬でも安定した除湿ができます。

ハイブリッド式は、デシカント式の温風効果とコンプレッサー式の省エネ性を組み合わせています。
季節や湿度に合わせて最適な運転方法を自動で選択してくれるので、一年中効率的に使用できるのでおすすめです。

おすすめの衣類乾燥除湿機

さまざまタイプの除湿機がありますが、室内干しを早く乾かすには洗濯物の量・使用頻度・部屋の広さなど、状況に合ったアイテムを選ぶことが大切です。
今回は、とくに衣類乾燥機能に優れた、おすすめの除湿機を紹介します。

おすすめの衣類乾燥除湿機①パナソニック 衣類乾燥除湿機 F-YHX90B

(出典:Panasonic

Panasonicの衣類乾燥除湿機 F-YHX90Bは、ハイブリッド式の除湿機です。
最適な運転モードを自動で判断し調整するので、季節を問わず1年中しっかり除湿します。
約2kgの洗濯物なら約97分、冬でも約127分※と、下からの送風で、短時間で乾燥を実現しました。

幅47㎝・高さ33.5㎝とコンパクトなので、洗濯物の下に設置可能です。
風がしっかり届く「ワイド送風」や、乾燥が終わったら自動で停止する「カラッとセンサー」、「ナノイーX」搭載など、忙しい毎日の洗濯を楽に、もっと快適になるようサポートする一台です。

おすすめの衣類乾燥除湿機②アイリスオーヤマ サーキュレーター衣類乾燥除湿機 ‎IJD-I50-WH

(出典:アイリスオーヤマ公式通販サイト アイリスプラザ

アイリスオーヤマのサーキュレーター衣類乾燥除湿機 ‎IJD-I50-WHは、除湿機とサーキュレーターがセットになったアイテムです。
デシカント式を採用し、秋や冬でも除湿パワーを発揮します。

約90度・約70度・約50度と3段階の角度が選べる首振り送風機能、上下の角度も最大約90度調節でき、量の多い洗濯物も効率的に乾かします。
除湿で使い結露を防止したり、サーキュレーターだけで使用して室内の空気を循環させエアコンと併用させたりと、1台で暮らしのさまざまなシーンで活躍する除湿機です。

おすすめの衣類乾燥除湿機③SHARP 衣類乾燥除湿機 CV-SH150-W

(出典:SHARP

SHARPの衣類乾燥除湿機 CV-SH150-Wは、プラズマクラスター25000を搭載したハイブリッド式の除湿機です。
生乾き臭を消臭して、部屋の除菌もしたい!」という方におすすめ。

衣類乾燥時間は梅雨約57分、冬でも約75分※と、1年中効率的に衣類を乾燥させます。
衣類の乾き具合をセンサーで予測し自動で運転を終了するので、消費電力も抑えられますよ。

スイング・スポット・ワイドの3種類の左右スイングによって約165㎝幅まで風を届け、上向き・前方・下向き・広角の4種類の上下スイングが可能。
洗った靴を床に並べて乾かしたり、丈の長い衣類を乾かしたりと、どんな干し方でも幅広く対応できる除湿機です。

※ 実使用時の衣類乾燥時間は、設置環境・使用条件によって異なります。
約2kg相当の衣類の量(Tシャツ3枚・ワイシャツ2枚・パジャマ1組・下着7枚・靴下2足・タオル3枚)

置くだけで電気代もかからない『炭八』を活用しよう!

部屋干しを効率よく乾かすなら、衣類乾燥モードが適していますが、除湿モードより消費電力が大きくなります。
置くだけで電気を使わずに湿度調節する炭八がおすすめです。

炭八は、備長炭の2倍の調湿力で、湿度を40~60%に自動で調整。
室内がじめじめしたら湿気を吸収、空気が乾燥したら湿気を放出し、一年中快適な空間をキープします。
脱臭効果もあるので、部屋干し特有の生乾き臭にも効果的です。

さらに、天日干しで調湿機能が回復するので、買い替え不要で半永久的に使えます。
エコで経済的な炭八で、今すぐ湿気の悩みを解決しませんか?

衣類乾燥除湿機で部屋干ししても快適な室内に

部屋干しした洗濯物を早く乾かしたいときは、除湿モードより衣類乾燥モードがおすすめです。

  • 除湿モード:おもに部屋全体の湿度を下げる
  • 衣類乾燥モード:洗濯物に直接強い風や温風を当て、洗濯物を早く乾かす

部屋の状況によって除湿と衣類乾燥を使い分けましょう。

比較ポイント除湿衣類乾燥
部屋干しが早く乾く
電気代が安い
動作音が小さい
風量が強い
部屋が暑くなる

除湿機の衣類乾燥モードを使うときは、以下のポイントに注意して洗濯物を早く乾かしましょう。

  • 洗濯物の真下に除湿機を置く
  • 風を効果的に当てる
  • 厚手の衣類(トレーナーなど)を温風の当たりやすい位置に配置する
  • ジーンズなどポケットを外に出して干す
  • 洗濯物の間に5㎝ほどスペースを開けて、風の通り道を作る
  • 長い洗濯物を外側に、短い洗濯物を中央に干しアーチを作り、中心に衣類乾燥機を置く

季節やライフスタイルなどを考慮し、部屋の状況に合った乾燥方法を選んで、部屋干しでも洗濯物を効率よく乾かしましょう。

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グラニーレ編集部
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