床下からの嫌な臭いは危険信号!床下のカビ放置は厳禁。大切な家を守るために湿気対策を。

「なんとなく家の中がジメジメする」
「どこかから嫌な臭いがする」
こんなことを感じたことはありませんか?
もしかすると、床下にカビが発生しているかもしれません・・・。
家の中でも床下は湿気がたまりやすく、カビが生えやすい場所です。建てたばかりの新築住宅でも床下にカビは発生します。
ここでは床下のカビのチェックの方法やカビ被害、カビの原因をご紹介します。

床下が今どうなっているか知りたい方必見!自分でできる床下のカビチェックリスト

・畳を触るとジトジトしている気がする
・畳にカビが生えている
・1階の押入れやクローゼット内の布類が湿気っぽい
・1階の押入れやクローゼット内の布類にカビが生えた
・床がブカブカしていたり沈んだりする
・床下点検口、床下収納、床下換気口からカビの臭いがする
今現在の床下がどうなっているかは、家の中にサインが出ていることが多いです。
特に注目すべきは1階の床や畳、そして押し入れの中。
あとは床下点検口や床下収納からの臭いでしょうか。
わざわざ床下に潜って確認しなくとも、上記チェックリストで床下の状態を推測することができます。
どうでしょうか。当てはまる項目がある場合は危険信号。
床下にカビが発生しているかもしれません。
カビが生えるとどうなるか、またカビはどうして生えるのかを知り、カビ対策をしていきましょう。
床下にカビが生えるとどんなことが起こるのか

床下のカビが原因で引き起こされる1番の心配ごとは、健康被害です。
例えば鼻炎やぜんそく、皮膚炎などのアレルギー性疾患、水虫や真菌感染症などの感染症、カビ菌によるカビ中毒などがあります。
さらには、害虫の発生といった二次被害の原因にもなります。
ここではカビの被害について詳しく解説していきます。
1.部屋がカビ臭くなる
カビの臭いってわかりますか?例えばずっと開けていなかった押入れの奥のものを取り出す時、またずっと使っていなかったエアコンをつけた時の独特な嫌な臭い、その臭いです。
床下から畳や床上にカビが広がると、まさにこの臭いが住宅の中に入ってくることになります。
★カビの臭いについて詳しくはコチラの記事を御覧ください。
「部屋がカビ臭い!カビ臭さの対策方法や部屋にカビが発生する原因を紹介!」
2.アレルギーの原因になる
カビは頭痛や湿疹、喉の痛みなどの体調不良や、アレルギー性疾患を発症させる原因になります。
また、アレルギーを持っている方やお肌の弱い方にとってカビはダニよりも手ごわい相手と言われています。
カビのここが悪い影響を与えます呼吸によってカビの胞子が体内に入ってアレルゲンになったり、あるいは肺胞内で繁殖し病気を引き起こします。 とくに肺アスペルギルス症は重い病気で、いったん肺の中でカビ(真菌類)が繁殖しますと執拗でなかなか排除できません。 カビ(真菌類)が引き起こす病気でもっとも一般的なのは足白癬症(水虫)、爪白癬症でなかなか厄介です。 また口内で繁殖したり女性の場合はいやなところにカビ類(カンジタ菌)が取り付き悩まされます。体内環境はカビ類にとっては快適な場所ですので真菌症としていろんな臓器内で病気を引き起こします。 (引用:日本アトピー協会) |
3.害虫が発生する
カビが生えるジメジメとした環境。シロアリもカビと同様にこの環境を好みます。
床下に発生したシロアリは床材を食い荒らし、住宅の資産価値や寿命を削り取っていきます。
また、ゴキブリやムカデなどの害虫もカビを好んで集まってきます。
4.床下の木材が腐敗する(最悪のケース)
日本の住宅には多くの木材が使われています。
カビが生える環境は、木造腐朽菌が繁殖しやすくなり床下の木材が腐敗してしまうことがあります。
腐った木は先程のシロアリの絶好の住処となってしまい、大切な住宅の強度を失うことにつながります。
このように、床下のカビは人にも住宅にも大きな影響を与えてしまいます。
では、どうして床下にカビが生えるのかについて見ていきましょう。
カビが発生する4つの原因
カビの恐ろしさについてはお分かりいただけたと思います。次は床下にカビが生える条件についてです。
床下にカビが生える条件
種類 | 基準など |
適度な温度 | 摂氏20~30度 |
湿気 | 75%以上 |
栄養分 | 埃や塵などの汚れや雑菌 |
酸素 | 空気中に含まれる通常の量 |
カビは上記4つが揃うと発生します。
日本には四季がありますが、冬を除くすべての季節でカビが好むこの条件が揃ってしまいます。
このうち、「適度な温度」「栄養分」「酸素」は防ぎようがありません。
「湿気」を下げることでカビの発生を抑えることができます。
以前の日本の住宅は、自然素材を使っていたことや隙間が多く風通しが良かったため、高温多湿の気候にマッチした湿気の溜まりにくい造りでした。
しかし現在の住宅は、「高気密」「高断熱」です。省エネで快適な作りになった反面、湿気がこもりやすくカビが発生しやすくなっています。

カビ発生原因のある住宅かどうか?3つのチェック項目

床下にカビが生えやすい住宅には、「床下が常に湿っている」という共通点があります。
ただ、ここは日本ですし、どこの住宅の下にも湿気はあります。問題は、過剰に湿気がある場合だけです。
どんな条件だと湿気が溜まりすぎてしまうのか、チェック表で確認しましょう。
立地 | 土壌 | 構造など |
---|---|---|
周りの土地より低い床下土壌面が敷地より低い隣との距離が極めて近い | 田んぼや湿地から造成 | 床下空間の高さが低い換気口が塞がれている |
湿気が溜まりやすい原因は大きく3つに分かれます。
立地
住宅の敷地が周りより低いと、雨水が敷地内に流れ込みます。
同じ敷地内でも、床下の土壌面が他の敷地より低いと床下に雨水が流れ込みます。
これによって湿気が溜まりやすくなります。
土壌
住宅が建つ前の敷地がもともと田んぼや沼などの湿地だった場合は、土壌自体が湿気を多く含んでいます。
これにより、常に床下がジメジメしているということもあります。
構造など
床下空間の高さが低い、または換気口の前が雑草やプランター、エアコンの室外機、隣家の塀などで塞がれていると、当然床下の風通しが悪く湿気が溜まりやすくなります。
その他、考えられる原因としては、給排水管からの水漏れや雨漏り、台風や洪水などの自然災害による雨水の流入です。
このうち何か一つでも当てはまる事項があれば、大切な家を守るために床下の湿気対策をした方が良いかもしれません。
浸水被害があったか
過去に浸水被害にあっているかどうかもカビの発生に大きく関係します。
浸水被害にあうと床下の木材や土壌が水分を含み、濡れた状態となります。
水が引いても床下が湿った状態はしばらく続くため、カビが発生しやすい環境となってしまうのです。
床下のカビを予防する方法

床下のカビはどのような方法で予防できるのでしょうか?床下のカビを予防する方法は以下の通りです。
【床下のカビを予防する方法】
・床下換気口をふさがない
・床下に調湿剤を置く
・床下に換気扇を設置する
ここではそれぞれの方法についてさらに詳しく解説していきます!
床下換気口をふさがない
床下のカビを予防する方法1つめには、床下換気口をふさがないことが挙げられます。
床下換気口とは、住宅の基礎部分に設けられた通気口のような部分のこと。
床下の換気のためにとても大切な役割を持ちます。
物を置いて床下換気口を塞いでしまうと、床下の換気が行えなくなってしまいます。
換気が上手にできないことで湿気が溜まり、カビの発生につながるのです。
床下換気口の前に物を置いていないか確認をしてみましょう。
床下に調湿剤を置く
床下に調湿剤を置くことも、床下のカビ予防につながります。
床下調湿剤は床下の湿気を吸ったり吐いたりして最適な湿度に保ちます。
置くだけで手軽に湿度を調節できるため、手軽に床下のカビ対策を行いたい方にも最適な方法です。
床下換気扇を設置する
床下のカビを予防する方法3つめには、床下換気扇を設置することが挙げられます。
床下換気扇を設置すると、ファンで床下の空気を循環させて空気の入れ替えがしやすくなります。
木材の腐食やカビを防ぐのはもちろん、悪臭の予防にもつながりますよ。
カビの原因は湿気。大切な家を守るための湿気対策

「床下の湿気をなんとかしたいけど、具体的にどうすれば良いんだろう?」
この記事では、業者に依頼する場合と自分で対処する場合に分けて、様々な対策をご紹介しています。
+αで部屋に調湿剤を置くと効果的 床下の湿気対策を行うときに、+αで調湿剤を置くと更に効果的です。 下から昇ってくる湿気を対策しても、室内にもある程度湿気が入ってくるものです。 そのため、置き型の調湿剤を部屋の各所に置いておくようにしましょう。 この時、部屋に置く調湿剤なら『炭八』がおすすめです。 寝室や和室、靴箱の中、収納スペース、クローゼットの中などに置くのがおすすめです。 湿度を適正に保つだけでなく、カビ臭さを抑える消臭効果も期待できます。 |

床下のカビを正しく予防しよう

いかがでしたでしょうか。ここでは、床下のカビチェックの方法やカビ被害、カビの原因についてご紹介しました。
床下のカビというのは、想像以上にとても危険です。
何かおかしいなと思ったら、カビの原因を取り除く対策を取るようにしましょう。
床下の湿気を抑えてカビを無くすことで、人も住宅も健康になることができます。

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