布団に入ると、なぜかかゆい!ダニや虫だけじゃない原因と解決策

「布団に入ると、なぜかかゆい」
「原因がなにかわからない」
など、原因不明のかゆみにお悩みの方もいるのではないでしょうか。
寝ているときに肌がかゆくなる場合、布団の中にダニが潜んでいる可能性があります。
ただし、かゆみの原因が必ずしもダニとは限りません。肌の乾燥や布団の素材によって刺激を感じている場合もあります。
そのため、まずはかゆみの原因を正しく見極め、自分に合った対策をとることが大切です。
そこで本記事では、以下について解説します。
- 布団がかゆいときの原因|特徴と解決策
- 布団のかゆみの原因になるダニの種類と特徴
- ダニが発生しやすい条件
- ダニを布団から駆除する方法
布団にひそむ原因を解決し、衛生的かつ快適に過ごすためのヒントにしてください。
布団がかゆいときの原因|特徴と解決策
布団がかゆいと感じるときの主な原因と特徴を、表にまとめてみました。
あてはまる特徴から、原因を考えてみましょう。
原因ごとの解決策も解説しているので、ぜひ参考にしてください。
原因 | 特徴 |
ダニ | ・赤く腫れたような跡ができる ・腫れは小さくぷつぷつとしている ・翌日以降にかゆみが生じる |
トコジラミ | ・2mmから5mm程度の丘疹ができる ・じんま疹を発症する場合がある ・強いかゆみが1週間続いている |
アレルギー | ・鼻炎やぜん息を伴う場合がある ・アトピー性皮膚炎のような症状が出る場合がある |
乾燥肌 | ・肌が乾燥している ・皮膚が粉をふくように白くなっている ・日中でもかゆみを感じる |
ストレス | ・慢性的にかゆみを感じる ・日常生活に変化があった ・生活習慣が乱れている |
布団の素材 | ・寝具を買い替えてからかゆみが生じる ・もともと敏感肌 ・化学繊維の寝具を使っている |
ダニ
布団に生息しているダニにかまれると、かゆみを伴う赤いぷつぷつが生じる場合があります。
高温多湿な環境を好むダニにとって、温かく湿度の高い布団は、とても生息しやすい場所。1平方メートルあたり、約10万匹のダニが生息するといわれています。
ダニの弱点は50度以上の高熱。約30分ほど熱にさらすことで、死滅可能です。
ダニに噛まれた疑いがある方は、以下の方法でダニを駆除しましょう。
対処方法 | 手順 |
アイロンを使う | 1.掃除機やコロコロで布団のほこりを取る 2.あて布代わりにタオルを敷く 3.スチームの噴射を繰り返す 4.天日干しで乾かす |
ダニ駆除スプレーを噴射する | 1. 布団全体に噴射する 2.掃除機で死骸を吸い取る |
布団乾燥機を使う | 1.60度に設定する 2.1時間ほど乾燥機を使用する |
布団用掃除機で吸い取る | 1.1平方メートルあたり、30秒ほどかけてゆっくりかける 2.裏面にも掃除機をかける |
天日干しをする | 1.布団や枕を天日干しする 2.2~3時間後に裏返し、両面に日光を当てる |
トコジラミ
最近では数が減っていたトコジラミですが、海外旅行で衣服に付着したまま帰宅し、そのまま繁殖するケースが増えています。
布団やマットレスに生息しており、人間が眠っているあいだに血を吸い、激しいかゆみが1週間ほど続く場合があります。
トコジラミは、50度以上の熱にさらされることで死滅します。
繁殖力が非常に強いため、少しでも心当たりがあれば、なるべく早急に対処しましょう。
自分で対処しても繰り返される場合は、すでに繁殖が広がっている可能性が高いです。
その場合は、業者に依頼することが大切です。
対処方法 | 手順 |
掃除機を使う | 1.掃除機を布団上にゆっくりと滑らせる 2.ベッドと壁の隙間なども掃除機で吸引する 3.掃除後のほこりなどは、すぐに処分しゴミ出しをする |
殺虫スプレーを噴射する | 1. 布団全体に噴射する 2.掃除機で死骸を吸い取る |
布団乾燥機を使う | 1.トコジラミ専用のスプレーを用意する 2.家具の隙間やカーテンなど、巣になりやすい箇所も噴射する |
布団を密封袋に入れる | 1.長期間使わない布団は密閉袋に入れる 2.そのまま放置し餓死させる 3.再度使用する際に掃除機をかける |
アレルギー
布団には知らずしらずのうちにハウスダストが溜まっており、それによるアレルギーでかゆみを生じる場合があります。
ハウスダストとは、1mm以下の目に見えないゴミのこと。ほこりやダニ死骸とフン、カビや花粉などを指します。
こうしたハウスダストを放置していると、かゆみや湿疹だけでなく、くしゃみや喘息、睡眠の質低下につながります。
こまめな掃除と洗濯を心掛け、寝具を清潔に保ちましょう。
対処方法 | 手順 |
布団用掃除機で吸い取る | 1.布団全体をまんべんなくかける 2.裏面にも掃除機をかける |
寝具を丸洗いする | 1.週に1~2回は60度以上のお湯で洗濯する 2.天日干しや乾燥機でしっかりと乾燥させる |
防ダニシートを使う | 1.布団の下に敷く 2.使用期限までに取り替える |
乾燥肌
布団に入ったときにかゆみを感じる原因は、乾燥肌の場合もあります。
乾燥肌の方は、寝具による摩擦やエアコンによる乾燥で、夜間にかゆみが悪化する可能性があります。
普段から乾燥しやすい方で、肌が粉をふいていたりひりつきを感じる場合は、乾燥によるかゆみを疑ってみましょう。
放置していると、寝ているときに無意識にかきむしり、傷や出血の原因になります。
- 入浴後の保湿を徹底する
- シャンプーを使うときはやさしく肌をなでる
- 加湿器で室内の乾燥をふせぐ
- 肌にやさしい寝具に変更する
- こまめに水分を摂取する
ストレス
ストレスが溜まると自律神経が乱れ、かゆみを感じやすくなります。
皮膚のバリア機能の低下により、乾燥肌や湿疹が発生しやすくもなります。
ここ最近で対人関係の変化や生活習慣の乱れがあり、イライラや気だるさ、疲れを感じている方はストレスが原因かもしれません。
- 入浴後の保湿を徹底する
- 休息の時間を取る
- 充分な睡眠時間を確保する
- 自分に合ったリラックス方法を見つけて実践する
- 医師に相談する

布団のかゆみの原因になるダニの種類と特徴
布団でかゆみの原因となるダニは、主に3種類です。
種類によって症状や対策はやや異なるため、表にまとめてみました。
チリダニ
症状 | ・アレルギー性鼻炎 ・喘息 ・アトピー性皮膚炎 ・湿疹 |
特徴 | ・人間は刺さない ・フンや死骸によるアレルギーを引き起こす ・ツメダニのエサとなる |
大きさ | 目に見えない大きさ(約0.2〜0.3mm) |
ピーク | 梅雨から夏 |
ツメダニ
症状 | ・腫れ・発疹(皮膚のやわらかい箇所にできやすい) ・かゆみ |
特徴 | ・刺されることでかゆみを生じる ・ツメダニをエサとするため、ツメダニが多い環境に繁殖しやすい |
大きさ | 目に見えない大きさ(約0.3〜0.5mm) |
ピーク | 夏 |
イエダニ
症状 | ・アレルギー症状 ・皮膚炎 |
特徴 | ・刺されることでかゆみを生じる ・ダニや死骸によるアレルギーを引き起こす場合がある |
大きさ | 目に見える大きさ(約0.5~1.5mm) |
ピーク | 梅雨~秋 |
ダニが発生しやすい条件
かゆみの原因のなかでも、もっとも発生しやすく対処が難しいのがダニです。
小さく目に見えないことが多いうえ、ツメと吸盤で繊維に張り付いているため掃除機の駆除でも難しいといわれています。
そのため、かゆみを繰り返さないためには、ダニが発生しやすい条件を作らないようにすることが大切です。
そのためにまず、ダニが発生しやすい条件を学びましょう。
気温 | 20~30度 |
湿度 | 60~80% |
エサ | ・皮脂 ・汗・ほこり |
ダニは高温多湿の環境を好み生息します。
そのため、ほこりや人の皮脂が溜まりやすく、体温で温められた布団は、まさにダニの温床です。
さらに、通気性が悪く湿気がこもりやすい素材の寝具や、長期間洗濯されていない布団では、ダニの繁殖力を促進させてしまいます。

簡単!ダニを布団から駆除する3ステップ
かゆみやアレルギーの悩みを解決するために、ダニを駆除する3ステップをお伝えします。
まずは今いるダニをできる限り駆除し、新たに繁殖しないよう防止していきましょう。
1.ダニを退治する
2.布団を清潔に保つ
3.湿気対策をする
1.ダニを退治する
ダニを布団から駆除するには、まず今いるダニを確実に退治することが大切です。
そうすることでダニの繁殖を防ぎ、かゆみやアレルギー症状の発生を抑えられるからです。
熱や専用の駆除方法を使って、布団の中に潜むダニを効果的に減らしましょう。
- スチームアイロンを使う
- ダニ駆除スプレーを噴射する
- 布団乾燥機を使う
- 布団用掃除機で吸い取る
- 天日干しをする
最後に、掃除機をかけたりベランダで布団をはたいたりして、ダニのフンや死骸をしっかり取り除くことも忘れずに。これにより、アレルギーの原因を減らすことができます。
2.布団を清潔に保つ
ダニを布団から駆除するためには、寝具をこまめに清潔に保つことが大切です。
なぜならダニは皮脂やフケ、ほこりをエサにして繁殖するため、汚れをためないことで増殖を抑えられるからです。
シーツやカバー類の洗濯と掃除機による埃除去を定期的に行うことが効果的です。
- シーツや枕カバーは週に1~2回は洗濯する
- 洗えない寝具は定期的に天日干しする
- 掃除機やコロコロで定期的にほこりを取る
- 毛布や布団を片付けるときは、洗濯後にしっかり乾燥させる
3.湿気対策をする
ダニを布団から駆除するためには、湿気対策を徹底することが大切です。
なぜならダニは湿度が高い環境で繁殖しやすいからです。
布団や寝室の湿度を下げることでダニの増殖を抑え、かゆみやアレルギーのリスクも軽減できます。
- 布団を日中めくって風を通し湿気を逃がす
- 部屋の換気をこまめに行い湿度を下げる
- 布団乾燥機で定期的に布団内部まで乾燥させる
- マットレスや敷布団の下に除湿シートを入れる
- 湿気取り剤を使う
布団によるかゆさを防ぐなら炭八がおすすめ
布団によるかゆさを防ぐなら、湿気取り剤の炭八がおすすめです。
備長炭の約2倍の吸湿力をほこる針葉樹でできた炭八は、布団の近くに置くことで余分な湿気を吸収。ダニが好む高温多湿な環境を防ぐことができます。
臭いを吸収する効果もあるため、寝汗などによるいやな悪臭も防いでくれます。
使用から時間が経っても、天日干しをすることで再利用可能。内部に溜まった湿気を吐き出すため、半永久的に効果が持続します。
そのため、買い替えの心配がいりません。出費を抑えたい方にもおすすめしたいグッズです。

まとめ
今回は布団がかゆいときの解決策をお伝えするために、以下について解説しました。
- 布団がかゆいときの原因|特徴と解決策
- 布団のかゆみの原因になるダニの種類と特徴
- ダニが発生しやすい条件
- ダニを布団から駆除する方法
かゆみの原因がダニの場合、ダニのフンや死骸によってアレルギー反応が起こり、かゆみやさらなる症状を悪化させることがあります。
また、乾燥やストレスによるかゆみも肌荒れを招き、粉ふきやかき傷から出血するリスクが高まります。
そのため、症状を放置せず、できるだけ早く適切に対処することが大切です。布団に潜むかゆみの原因をしっかり解決し、衛生的で快適な睡眠環境を整えるための参考にしてください。
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