冬に除湿する方法は?結露や部屋干しのお悩みを解決

「窓に結露がびっしり・・・。冬に除湿して結露対策するいい方法はないかな?」
「冬だから部屋干ししてるけど、結露が気になる。どんな除湿をすれば解決できる?」
窓が結露しているとカビや家への影響が気になりますよね。冬に除湿対策を行わずに結露を放置すると、カビや家の耐久性を下げる原因になります。
冬の除湿方法はポイントを抑えることで結露を予防し、快適な空間にできるため対策しておきましょう。
この記事では冬の除湿方法について紹介します。除湿の注意点や部屋干しのポイントも紹介するため、除湿や結露で悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。

【結露対策】冬の除湿方法

冬の除湿方法は以下になります。
- こまめに換気をする
- 洗濯物はなるべく外干しにする
- 暖房器具はエアコンやホットカーペットを使う
- サーキュレーターなどの空気を循環させる家電を使う
- 除湿・結露防止アイテムを使う
詳しく見ていきましょう。
こまめに換気をする
こまめに換気をすることで室内の湿気を外に出すことができ、除湿効果に繋がります。換気は30分につき1回、数分程度行うことが推奨されています。
冬は換気で外の冷たい空気が入ると部屋が寒くなってしまうため、短時間でこまめに行うとよいでしょう。
換気には以下のようなコツが必要であり、窓の開け方や場所で効果が大きく変わります。
- 窓を2カ所以上開ける
- 風の入り口は狭く、出口を大きくする
- 換気扇を回す
引用:【厚生労働省】換気の悪い密封空間を改善するための換気の方法
換気の回数や方法は「換気回数の目安は?正しい換気方法や換気のメリットを紹介!」で解説しているため、参考にしてみてください。
洗濯物はなるべく外干しする
部屋干しは結露の大きな原因となるため、気候のよい日はなるべく外に干すようにしましょう。部屋干しを行うときは以下のポイントに気を付けると結露を軽減させることができます。
- 窓を開けるときは風通りを意識して開ける
- エアコンなど水蒸気が出ない暖房機能を使う
- サーキュレーターや扇風機などの風を循環させる家電を使う
洗濯物を早く乾かすには、風の流れを意識して湿気を外に逃すようにしましょう。洗濯物を長時間干しっぱなしにすると、生乾き臭の原因や室内のカビの原因となるため、早く乾くようにする工夫が必要です。
部屋干しの湿気については「部屋干しの湿気がやばいときは?快適に過ごすための方法を5つ紹介で解説しているので、参考にしてみてください。
暖房器具はエアコンやホットカーペットを使う
暖房器具はエアコンやホットカーペットを使うことで結露を予防することができます。
暖房器具は水蒸気が発生する「燃焼系」と、水蒸気が発生しない「非燃焼系」の2種類に分けられます。
- 燃焼系:石油ストーブ、ガスストーブ
- 非燃焼系:エアコン、オイルヒーター、ホットカーペット
非燃焼系は室内の空気が汚れにくいため、換気があまりできない場所でも使いやすいのが特徴です。また、火が出ないため安全性が高いことがメリットです。
結露が気になる人はストーブよりもエアコンなどの非燃焼系の暖房器具を検討するとよいでしょう。
除湿機などの家電を活用する
除湿機などの家電を使うと湿度を下げることができるため、結露予防に繋がります。除湿機は3種類あり、それぞれ以下のような特徴があります。
コンプレッサー式 | ハイブリッド式 | デシカント式 | |
除湿方法 | 取り込んだ空気を冷やして除湿する | コンプレッサーとデシカントどちらも使える | 取り込んだ空気を温めてから冷やして除湿する |
夏の除湿能力 | ◎ 高い | ◎ 高い | 〇 一般的 |
冬の除湿能力 | △ やや低い | ◎ 高い | ◎ 高い |
電気代 | ◎ 安い | 〇 一般的 | △ やや高い |
本体代 | ◎ 安い | △ 高い | 〇 一般的 |
本体の大きさ | △ やや大きい | △ 大きい | 〇 小さめ |
冬に除湿をするならデシカント式がおすすめです。空気中の水分を除湿剤で吸い取り、ヒーターの熱で水蒸気として排出するしくみであるため、室温を下げずに除湿できるからです。
ヒーターを使って除湿するため、寒い冬でもパワフルに働き、部屋干ししている洗濯物を乾かしたい人にも重宝するでしょう。
サーキュレーターなどの空気を循環させる家電を使う
サーキュレーターなどの空気を循環させる家電を使うことで、除湿やカビ予防効果が期待できます。
リビングで除湿するときはサーキュレーターをできるだけ部屋の中心に置き、真上に向けましょう。風が天井に跳ね返り、空気を効率よく循環させることができるため湿気対策に繋がります。
また、窓を開けられる日は窓に向かってサーキュレーターを向けることで室外に湿った空気を放出し、除湿の効果を得られるでしょう。
サーキュレーターについては「サーキュレーターを使って換気ができる?サーキュレーターの正しい使用方法や換気方法も紹介」で紹介しているので、参考にしてみてください。
除湿・結露防止アイテムを併用する
除湿・結露アイテムを併用することで効率よく除湿できます。おすすめの除湿アイテムは以下になります。
- 除湿剤
- 炭
- 結露防止スプレー
除湿剤は空気に含まれている水分と薬剤が結合し、水に変えることができるアイテムです。
特に靴箱やクローゼットなどの狭い空間で除湿効果を発揮できます。買い替えの必要があるため、コスパや手間を考慮すると炭などの半永久的に使えるアイテムの方がおすすめといえるでしょう。
炭は天日干しをすると除湿効果が回復するため、半永久的に使うことができます。また、調湿機能もあるため湿度が高い日は吸湿し、低い日は放出できるため適度な湿度で生活できます。
炭八では備長炭などの比べ調湿機能に加え、消臭、空気清浄の効果が高いことも嬉しいポイント。そのため、快適な空間で過ごしたい人は炭八を検討してみましょう。
炭八については『湿気対策なら「出雲屋炭八」の室内用炭八がおすすめ!効果・価格を徹底紹介』で解説しているため、参考にしてみてください。
結露予防については「結露を防いでカビを抑制する方法!結露によるひどいカビの取り方まとめ」で解説しているため、参考にしてみてください。

冬に除湿をしないとどうなる?

冬に除湿をしないと起こりうるトラブルは以下になります。
- カビやダニの繁殖原因になる
- 建物の劣化に繫がる
詳しく見ていきましょう。
カビやダニの繁殖原因になる
除湿をおこなわず結露を放置すると、カビの原因になります。カビは喘息の再発や悪化、アレルギーの原因にもなるため健康被害が及ぶため対策が欠かせません。
また、カビはダニなどのエサになるため、害虫の繁殖原因にもなります。
除湿はカビ対策と共通しており、カビをエサにするダニの繁殖も抑えられるため重要といえるでしょう。
特に寝室や寝具は湿気が溜まりやすいため、こまめな換気や寝具のケアを行い対策しておくと安心です。
建物の劣化に繫がる
結露は建物の劣化にも繫がります。結露による湿気が壁や床にしみ込むことで木が腐り、建物の劣化を早める原因になりかねません。
家具やカーテンなどにカビが付着すると、見た目も悪くなってしまうため注意が必要です。
自分の家を守るためにも除湿対策は重要といえるでしょう。
冬に除湿するときの注意点

冬に除湿する時は以下の注意点に気を付ける必要があります。
- 内部結露も対策しておく
- 除湿をしすぎると乾燥の原因になる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
内部結露も対策しておく
内部結露とは、壁の中や床下など、建物の内部で発生する結露です。窓ガラスにつく結露(表面結露)とは異なり、外から見えないため発見しにくいのが特徴といえるでしょう。
冬は暖房で室内が暖かくなる一方、外気は冷たいため、壁の内部(断熱材の隙間や壁の内側)との温度差が大きくなります。その結果、暖かい空気に含まれていた水分が冷たい部分で水滴となり、内部結露が発生してしまいます。
内部結露が起きると住宅の劣化の原因や、結露により断熱材が湿ることで性能が低下することになりかねません。また、カビが繁殖する場所となりえるため注意が必要です。結露を防ぐためには、家の断熱性能を高めたり、こまめに換気を心がけることが大切です。
除湿をしすぎると乾燥の原因になる
除湿を意識しすぎると乾燥の原因になってしまいます。部屋が乾燥するとドライアイや乾燥肌の原因だけでなく、喉の乾燥によってウィルスに感染しやすくなります。
特に冬はインフルエンザなどのウィルス感染の原因になるため、除湿しすぎは禁物です。部屋の湿度は40~60%が適正であるため、湿度計を置くなどしてこまめにチェックしておきましょう。
冬に除湿するなら炭八がおすすめ

冬に除湿するなら以下の理由から炭八がおすすめです。
- 調湿機能があるため部屋を快適な温度にできる
- 粒子を吸着するため空気を清浄できる
- 気になる生活臭を防ぐことができる
冬は寒いため換気の回数が少なくなりがちです。炭八では除湿だけでなく、空気を清浄したり生活臭を防ぐ効果もあるため冬に重宝するでしょう。
また、炭八は高い蓄熱と断熱効果があります。天井に炭八を設置していない部屋と炭八がある部屋とを比較したデータによると、 エアコン(暖房)停止後2時間経過しても5度暖かい結果となりました。冬を暖かく過ごしたい人は炭初を検討してみると快適に過ごすことができるでしょう。
冬の除湿でよくある質問

冬の除湿でよくある質問をまとめてみました。
- 冬の除湿機はどれがおすすめ?
- マンションの結露対策は?
- 冬に室内干しをしたいが除湿機で洗濯物は乾く?
詳しく見ていきましょう。
冬の除湿機はどれがおすすめ?
冬の除湿機ではデシカント式がおすすめです。デシカント式では空気中の水分を吸い取らせてヒーターで暖めてから冷やして除湿するしくみとなっています。
ヒーターを使うため寒い季節でも除湿能力を保てることや、使うと室温が上がることから冬に向いているでしょう。
しかし、ヒーターを使うため電気代が高くなる傾向にあるため、使用時間を決めておくと安心です。
除湿機については「除湿器の電気代はいくらかかる?後悔のない選び方と節約方法をお伝え」で解説しているので、参考にしてみてください。
マンションの結露対策は?
マンションは一般住宅より通気性が悪いため結露が発生しやすいです。マンション結露の対策としては以下を検討しましょう。
- 除湿機を使う
- 暖房器具はエアコンなどの非燃焼系を使う
- こまめに換気をする(30分に1回)
結露はカビの原因にもなるため、しっかり対策しておきましょう。
冬に室内干しをしたいが除湿機で洗濯物は乾く?
冬に室内干しをする場合、除湿機を使うと効率的に乾燥できます。特に「衣類乾燥モード」がある除湿機であれば、より早く乾かすことができます。
より効率よく乾かすには以下のポイントも抑えておきましょう。
- サーキュレーターなど空気を循環させる家電を併用する
- 洗濯物の間を広く開ける
- 洗濯物の間を広く開ける
洗濯物が早く乾くことで衣類の生乾き臭の予防にも繫がるため、より快適に衣類を着ることができます。室内干しは結露の原因となるため、早く乾くように対策をしておきましょう。
部屋干しの湿気は「部屋干しの湿気がやばい時は?快適に過ごすための方法を5つ紹介」で紹介しているため、参考にしてみてください。
冬の除湿する方法のまとめ

冬に除湿するおすすめの方法は以下です。
- こまめに換気をする
- 洗濯物はなるべく外干しにする
- 暖房器具はエアコンやホットカーペットを使う
- サーキュレーターなどの空気を循環させる家電を使う
- 除湿・結露防止アイテムを使う
冬に除湿をしないと結露が発生し、カビや建物の劣化に繋がります。冬の除湿は上記で紹介したポイントを抑えて特に、 「温度差の管理」 や 「湿気がこもりやすい場所の対策」 を意識すると、より効果的に除湿できます。
除湿を行い快適な住まいで過ごせるように対策しておきましょう。

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